スキー・スノーボード用品の選び方
子どもと一緒にスキーに行くとき
最初にパパ・ママが頭を悩ませるのが用具の問題。
知識豊富なプロショップのスタッフにスキー用具の選び方をガイドしてもらいました!
この冬こそ、子どもにスキーデビューさせたいという初心者パパ&ママはもちろん、そろそろ買い替えを……というベテランパパ&ママにとっても、子どものスキー用具選びは頭を悩ませるところ。毎年身体が大きくなっていくのと同時に、スキーもだんだんうまくなっていくので、それに合わせた用具が必要になってきます。また、サイズがぴったり合っているかどうかを、大人が判断してあげなければなりません。 正しい用具選びは上達への第一歩ですから、選び方の基礎知識は知っておきたいもの。「わからないことはプロに聞くのが一番!」ということで、品揃え豊富なスキー・プロショップ「石井スポーツヨドバシさいたま新都心駅前店」へ! ここは、キッズ&ジュニア用品が豊富に揃い、初心者から上級者まで、ひとりひとりのスタイルに合った用具選びをサポートしている専門店。知識豊富なスタッフ・駒牧さんに、ウェアや用具の選び方をガイドしていただきました!
基準になるのは
目線の高さのスキー板
スキー板の長さは「目線の高さ」を基準に選びましょう。長すぎるとスキー操作がしづらく、短すぎると安定性に欠ける、というデメリットがあります(ただし初心者なら、操作しやすい「少し短め」でもOK)。適切な長さのスキー板を選ぶことは上達への近道ですから、お子さんの身体に合ったものを選んであげてください。
なお、ある程度滑れるようになったら、成長を見越して少し長めを選んでもOK。2台目以降は「肩に近づいたら買い替え時」と考えていただくと良いでしょう。
性能に関しては、子どものスキー板は基本的にオールラウンドモデル。競技用以外、大きな違いがないため、好きな色やデザインのものを選んでください。
お子さんにこそスキーワックスを
スキーワックスは、滑走面を滑らかに保ち、雪面抵抗を少なくする役割を果たすもの。塗るだけで操作がしやすくなり、滑走性が高まります。上達の手助けにもなりますので、お子さんのスキー板にこそ使ってあげてください。
TOKO エクスプレス
レーシング ラブオン
3,300円(税込)
実寸プラス1cm
適正サイズでケガ防止
足に合うスキーブーツを選ぶには、ショップで計測してもらい、試着するのが一番の近道です。サイズ選びのポイントは、つま先に1cm程度の余裕を持たせること。すぐに成長するからといって大きすぎるブーツを選んでしまうと、ブーツの中で足が動いて靴ずれができたり、ケガをしたりする原因にもなりかねません。
子どものスキーブーツは、レーシングモデル以外、それほど性能に違いがないため、体格やスキーレベル、装着時のフィット感で選んでください。
ベストフィットを探すには、事前の計測も不可欠。専用の測定器で、足の長さと幅を計測してもらいましょう
小さい子はフィット感がわかりづらいため、中敷に足を乗せてみる方法も◎。つま先に1cm程度余裕があるか確認します
バックル数が多いほど足をしっかりホールド
ブーツのタイプは1バックルから4バックルまであり、バックル数が多いほどしっかりと足をホールドしてくれます。ただし、カフ(すねやふくらはぎを包む部分)が高すぎると、スキーの操作が難しくなるので要注意です
ATOMIC HAWX GIRL4
16,400円(税込)
NORDICA SPEEDMACHINE J2 GIRL
23,700円(税込)
SALOMON TEAM T3
26,980円(税込)
HEAD J1
13,900円(税込)
カフの高さも要チェック!
カフの高さは、ふくらはぎの真ん中あたりがベスト。これ以上高いと膝がうまく動かせません
インソールでサイズ調整できます
スキーブーツが大きい場合は、中敷の下にサイズ調整用のインソールを入れるのがおすすめです。次のシーズンにインソールを外せば、2シーズンは使い回すことができます。
Ski*go
ジュニアあったかインソール
1,210円(税込)
小さいうちは
“やや長め”でもOK
ポールは、ひとりでリフトに乗ることができて、初級コースを安定して滑れるようになったら持たせてあげましょう。
ポールの長さは、逆さにしてリングの下を持ったときに肘が90度に曲がる長さがベストです。短すぎると移動のときに漕ぎづらくなるので、小さいうちはやや長めでもOK。長さが調節できて長期間使える伸縮式のタイプもあるので、デザインも含めてお好みで選んでください。
75~105cmの間で長さが調節できる伸縮ポール
ATOMIC
AMT JR TELESCOPIC
7,040円(税込)
前後左右に振って
グラグラしないか確認
ヘルメットを選ぶ際は、フィット感が重要です。実際にかぶってみて前後左右に頭を振ったとき、グラグラ動かないものを選びましょう。ほとんどのモデルに、ダイヤルなどでサイズを調整できる機能が付いているので、調整しながら選んでください。
ダイヤルを回して
フィット感を調整
後頭部にあるダイヤルを回すことでサイズ調整できるタイプ
ハードシェル構造
アウターシェルとインナーが別々で、貼り合わせた構造になっています。シェルが厚いため重量はあるものの、頑丈な作り。スピードを出して滑る子に最適
GIRO スパー 15,400円(税込)
インモールド構造
アウターシェルとインナー(緩衝材)を一体成型したタイプ。外側のプラスチックが薄く、内側の緩衝材が厚いため、非常に軽量。初心者や中級者におすすめ
UVEX heyya 12,100円(税込)
ヘルメットの構造は2種類硬さと重さ、どちらを選ぶ?
スキーヘルメットには「インモールド構造」と「ハードシェル構造」の2つの構造があります。いずれも安全基準を満たしているため、どちらを選んでも問題ありませんが、初めてスキーをする子や小さい子には、身体への負担が少ない軽量タイプがおすすめです。
顔にぴったりフィットするものをチョイス!
ゴーグルは顔の形状に合うものを選ぶことが大切です。顔にフィットしていないと、鼻とゴーグルの間にすき間ができたり、鼻がつぶれてしまったりして、ゴーグル内が曇る原因になります。
また、ヘルメットとの相性も要チェック。ヘルメットに装着した状態で試着するのがおすすめです。
曇りにくくメガネにも対応!バイザー付きヘルメット
ゴーグルとヘルメットを一体化させバイザー付きヘルメットは、視界が広いうえに曇りにくく、メガネをかけたままでも着用できる優れもの。ゴーグルのフィット感を調整する手間が省けるうえ、曇りを解消する煩わしさもないため、パパ、ママも省エネできます!
グローブを装着したままバイザーを上げ下げできるので、換気も簡単
ALPINA ZUPO VISOR
22,000円(税込)
全天候対応の
オレンジがおすすめ
レンズの色は、全天候に対応するオレンジかイエロー系がおすすめです。視界が明るく、降雪時も快適に過ごせます
UVEX speedy pro 4,400円(税込)
曇りにくいのはダブルレンズ
シングルレンズとダブルレンズがありますが、曇りにくさを優先するなら、2枚のレンズの間に空気層を作ることで曇りにくくしているダブルレンズがおすすめ。ただし、お子さんによっては視界の歪みを感じることもあるので、まずは試着を
ATOMIC COUNT JR ORANGE 4,389円(税込)
サイズ調整機能で
2~3シーズンは着回せる!
スキーウェアは、好きなカラーやデザインを選んでいただくのが一番ですが、成長に合わせてサイズ調整ができるタイプだと2~3シーズンは着回せてパパ、ママも大助かりです。仕様はメーカーによりさまざまですが、15~20cm調整できるものが主流です。
機能的には、水濡れに対する生地の性能を示す”耐水圧” がポイント。耐水圧10,000mを備えていれば安心です。
雪遊びなら撥水スプレーが必須
ウェアの耐水圧は生地内側の性能を示しているため、雪遊びでお尻や膝が長時間雪に触れていると、水が染み込んでしまうことも。外側の濡れも防ぐには、撥水スプレーがおすすめ。出かける前にかけておきましょう
HOLMENKOL ハイテクプルーフ
1,640円(税込)
温度調節がしやすい
ハーフジップ
インナーは、薄くて暖かく、速乾性に優れたものを選びましょう。ハーフジップタイプだと着脱がしやすいうえ、温度調節もしやすいので、汗っかきの子どもたちにぴったりです
DESCENTE
ジュニアアンダーシャツDWJUJB61
4,990円(税込)
タイツで冷えを
シャットアウト!
アンダータイツのあるなしで体感温度が変わるため、寒がりな子にはとくにおすすめ。ウール混やフリースなど、さまざまな素材があります
DESCENTE
ジュニアアンダータイツDWJWJE60
4,990円(税込)
5本指・3本指・ミトングローブのタイプは3種類
手首にフィット感を調整できるベルクロや、紛失防止のためのストラップが付いていると便利
左/reusch カディアーダウン R-TEX XT ミトン 4,950円(税込)
中/reusch サイモン R-TEX XT ジュニア ロブスター 6,490円(税込)
右/reusch サイモン R-TEX XTジュニア 6,490円(税込)
ちびっ子には、ガバッと
開くタイプがおすすめ
未就学児なら、暖かく着脱しやすいミトンがおすすめ。手入れ口が大きく開くタイプだと、楽に装着できます。小学生になってポールを持ち始めたら、指先が使いやすい5本指や3本指タイプが便利です。数シーズン使い回したい場合は、インナーグローブで調整すると良いでしょう。
始めるからには長く続けてほしいし、早く家族みんなで楽しく滑れるようになりたい!
そのために重要なのはやっぱり用具選び。
キッズボード専門家が選び方を徹底ガイドします!
慣れるまでは適正サイズをチョイス!
小さいうちのほうが恐怖心や転倒時の衝撃が少ないため、就学前からスノーボードを始めると、より早く楽しさを感じることができます。とはいえ、この時期は1年で驚くほど身長が伸びることもあるので、用具の購入にはコツが必要です。
成長度合いにもよりますが、身長マイナス15~20cm程度の「長めサイズ」を選ぶと安定感があるうえ、2~3シーズン使い回せて経済的です。ただし、慣れるまでは長めだど取り回しがしづらく、ターンができるようになるまで時間がかかる子も。はじめての1台なら、身長マイナス10~15cm程度の適正サイズを選ぶのがベターです。
形状によってボードの特長もさまざま
大人モデルと同じように、キッズスノーボードも年々進化を遂げています。初心者キッズが安心して乗れるボードから、上達へと導いてくれるボード、ジャンプするためのボード、そしてパウダーボードまで! スノーボードの楽しさをより早く感じるためには、お子さんに合ったボードを選んであげることが大切です。
リーシュコードとデッキパットは必須!
万一の事故を未然に防ぐ重要アイテム「リーシュコード(ボードの流れ止め)」と、片足で移動するときなどに、後ろ足が滑るのを防ぐための「デッキパット」は必ず装着しましょう。
ブーツに合わせて
購入するのがポイント
ボードと足をつなぐビンディングは、滑りの快適さを左右する大切なアイテム。ビンディングは合わせられるブーツサイズが決まっているので、必ず購入時にサイズを確認しましょう。ハイバックをスライドすることでサイズ調節できるモデルや、ボードに合うビンディングがセットで販売されているものもあります。店頭で販売員に聞いて購入できない場合は、セット商品の購入がおすすめです。
ダイヤルでカリカリ締めるBOAタイプが人気!
キッズのスノーボードブーツには、マジックテープで留めるタイプと、ダイヤルをカリカリ回すことで締めるBOA(ボア)タイプ、ヒモで引っ張るスピードレースタイプがあります。安価なモデルやサイズの小さいモデルにはマジックテープが多いため、パパ・ママがしっかり締めてあげましょう。1番人気は、小さなお子さんでも簡単に締められるBOAタイプ。上級キッズには、スピードレースタイプがおすすめです。
ブーツにはサイズ調整用のインソールが付属していることが多いため、大きめを購入すれば数シーズン使い回すことができます。ただし、大きすぎはNG。かかとが浮くとターンがしにくく、滑りに影響が出ます。
デビューに最適!最強お助けアイテム
スノーボードデビューに超おすすめのお助けアイテムが「キッズハーネス」。小さなバックパックにハーネスが内蔵されたアイテムで、移動も滑りもサポートできる優れものです。パパ・ママとつながっている安心感が得られるため、斜面を滑ることへの恐怖心から解放されるのも大きなポイント!